不眠には発想の転換が大事

僕は不眠に悩む方たちを大勢見てきていて、中には改善に向かわれたケースも多数あります。

僕が眠れなかった時期があります。理学療法士の資格を取ろうとしていた学生時代の実習期間中です。

晩にレポートを何時間もかけて書いていると頭の中の言葉が止まらなくなり、体を横たえてもそれが邪魔をしてうまく眠れないという体験をしました。

他には寒すぎて眠れないなどの経験もありますが、その二つくらいの乏しい経験ではありますが、その後、不眠を訴えている人たちの言うことをたくさん聴いてきました。

それらから推察して色々試してきて、ある程度まとまった考えに行き着きました。

重要なポイントを先に言いますと、

「原因はどうでもよい」です。

というか、原因を変える事で解決するくらいでは不眠には陥らない、という感じがしています。

話をお聞きしていると原因の殆どは突き詰めると対人関係。

相手を抹殺できるわけでもないので、原因究明しても解決方法のアテにならないのですが、人はそこをどうにかしようとして内面で格闘しまうのですね。

そのペイバックが不眠、というわけです。

睡眠状態を作り出しているのは日中の活動です。

就寝時の噛み締めも同じですね。

日中どうしているかを振り返るために、大事なのが

「眠れないと思われる原因を話す」です。

さっき言ったことと矛盾してるじゃん!

て突っ込みたくなるでしょうけど、ここが僕に次々と持ち込まれたややこしい案件をかいくぐってきたなりの独自の答えです。

あなたの不眠は、ペイバック、払い戻しです。

葛藤にお応えできなかった分の処理をしているのです。

誰が、誰に?

頭が、体にです。

僕は基本的に感情を身体活動と捉えているので、感情のエネルギーを発散させるのは身体だと確信しています。

感情を頭で処理してはいけないのです。

それは他の人の仕事に手を出しているようなもので見当違いな作業なのです。

エンジンのかかった思考(頭)が止まらなくなったら、それに相手してくれるのは誰か?

同じ理屈だと、身体が頭のことにしゃしゃり出てきてはいけません。

じゃあどうする?

他の人の思考(頭)を使うのです。

一緒にいて、聴いてもらって、他人の頭を活動させると、頭対頭の等価交換が行われる。

交換は成立しているのでペイバックはなし。

だから他人が必要なんです。

そして、原因を変える必要もない、という答えにたどり着いています。

不眠でお悩みの方へ。

ぜひ発想を変えて、自分の頭で何とかせず、他人の頭を利用して下さい。

それはまっとうな作業で、的を得ているのですから。