馬と会話する(読了目安:2分)
僕のリハビリはマッサージもストレッチも筋トレもありませんが、可能性がある人は状態が次第に良くなっていきます。
僕は思考を超えて筋肉と交渉している感じがあります。
筋肉には野生が宿っているのが分かります。
というより、人に眠る野生を筋肉から知ることができます。
筋肉にしか表現が許されていないから、コミュニケーションはそこから、という感じです。
一切喋ることができなくなったとしても、内面を感じ取ることができます(その内容まではわかりませんが…)。
こんな話に何じゃそりゃ?てなる人は多いでしょうから、引き合いに乗馬を出しましょう。
僕は長野に行って馬で公道を走りました。
4日のレッスンの間で、ある馬とはウマがあったから、それができました。
言葉によるやり取りはできないので、相手とは動きで互いの存在を受け入れました。
筋肉で交渉したようなものです。
ある提案に対して拒絶するものもあれば、試してみたり、好んでしてくれることがあったり。
それらは思考を超えて、動きで互いを知るという体験でした。
これは僕が特別な能力を持っているわけではなく、犬を引くリードによってその子の機嫌が分かったりするのと同じです。
誰でも動きから相手の野生を知ることはできると思います。
僕はそれをリハビリにも太極拳の指導にも応用しています。
最近はその使い方を教えることもできるようになってきています。
これらを中継してくれているのが「アレクサンダー・テクニーク」なのです。
別に奥深くありません。取り組んでいるのは自然なことです。
頭が、ややこしくしているだけです。