噛み合わせに対し自分でできる事(読了目安:4分)
歯医者や治療院でかみ合わせが悪いと言われたら、どうしたらよいでしょう?
誰もが完璧なかみ合わせではないのに、治療しなければならないものなのでしょうか?
僕の結論は、治療という発想を捨てれば、それなりに対処できる、です。
かみ合わせが原因で起こる不調は無数にあります。
頭痛・めまい・肩こり・腰痛・眼精疲労…
微熱・疲労感・倦怠感・手指のこわばり・関節痛・レイノー現象・動悸・乾燥症状・呼吸困難・嚥下障害・生理不順・月経困難症・体重変動・光線過敏症・寒暖不耐症・顎関節症・低血圧・各種アレルギー症状・うつ・不安障害……
ほとんどの症状が慢性傾向にあり、しかも治し方がはっきり示されていません。
そして…
現在、多くの歯医者がほとんどの人にかみ合わせを指摘します。一昔前よりかみ合わせに注目する風潮が強まってきたからです。
研究が進んできた事のほかに、経済的な理由もあるようですが、それは置いておいて…。
僕は歯医者と一緒に連携して仕事をしていた時期が数年あり、かみ合わせの治療をした人をたくさん見て、質問してきました。
「かみ合わせの治療ってどうでした?」
「高かった!」
聞いた範囲ではかみ合わせの治療には100万~300万円。
そして、調子はというと、幾分よくなったものもあるけど、どの方もスッキリしてはいないのです。
第一、僕の所に来ているということは、何らかの不調は続いているのでしょう。
ほとんどの人がかみ合わせが悪いと指摘されているのに、本当に治療が必要なのでしょうか?
治療が必要、というケースもあるでしょう。
そして、治療が必要でない、というかあなたの未来のために高額な治療が本当に必要かどうか、と考え直したほうがよさそうなケースも無数にあるのです。
提案ですが、「治療」という選択肢を捨てて考えてみませんか?
かみ合わせで起こる不調は、バランス補正による筋緊張が関わっています。
かみ合わせ自体が悪さをするのではなく、体の補正機能が別の機能に歪みをもたらしているのです。
補正は、モノではないですよね。
モノだったら修理、治療が必要です。
補正する方法が問題だったら、そのやりようを変えることができます。
例えば…
緊張によってバランスを取る
↓
揺れを止めるための緊張に気づく
↓
揺れてもいいことを認める
↓
揺れを止めていた緊張がいらなくなる
いつも右で噛んで食べる
↓
時間がかかってもいいから左でも噛んで食べてみる
↓
アゴや首の緊張を左右に再分配する
↓
肩こりや腰痛が緩和する
僕がかみ合わせが悪い人に試してきたもので有効だったもののリストはこちらです。
・左右使ってゆっくり食べる
・怒りを早々と手放す
・目を休める
・シャワーだけでなく風呂に入る
・踏ん張らないような軽い運動をする(筋トレより太極拳など)
・こだわったり、時間や約束を守るのをあきらめる
・マルチタスク(同時に作業を進行させる)をやめる
このように「治療」という選択肢を「学び」に変えることで全体を穏やかに、時には根本的に変えることもできてきます。
この「学び」を、知識だけでなく実行し、評価し、最適化するのが自分では難しいという方々のためにアレクサンダー·テクニーク教師という職業があります。お近くに教師がいないか、調べて、当たってみて下さい。
全国の教師リストのリンクを貼っておきます。
https://www.alextech.net/teacher/
治療しかない、という発想を捨てれば、かみ合わせに限らず、意外とどうにかなるかもしれませんよ!
*絶対に治療しなければ変わらないかみ合わせの状態もあるので、アレクサンダーテクニーク・レッスンは医師にご相談の後ご検討下さい。